手形貸付の長所・短所
会社を運営していくと多くの経営者が遭遇する金融機関からの融資。その中で中小建設業者に多く見られる手形貸付、工事収入の入金後に返済するこの方法は比較的容易に資金調達が可能となります。
では、なんでもかんでも資金が不足したら手形貸付を受ければいいのでしょうか?反対に手形貸付は避けて通るべきでしょうか?
貸付制度の特徴をつかんで健全な経営に活かしてください。
1.手形貸付の長所
・調達が比較的容易
→特定の工事収入を担保として短期(1年以内)で
返済するため簡易な手続、スピーディな融資が可能です。
・資金繰りの緩和
→工事の受注が確実なのに
資材や労務費等の先行費用による資金ショートを
防止できます。
・中途返済、一括返済
→工事出来高により入金した場合に、部分的な返済や
一括返済が可能
・繰り返しが可能
→一旦手形貸付を約定通りに返済すれば金融機関の信用を
築け、繰り返し利用可能となります。
2.手形貸付の短所
・借入目的を見失う
→工事の受注が順調で、返済も約定どおり行われている時
はよいのですが、会社が赤字体質となり資金不足が恒常化
すると日常の資金不足を補う為の借入に変身し、
短期返済というメリットが重荷に変わります。
・工事がストップしてしまった場合
→日常の資金繰りに資金が投下されている際にもし工事が
ストップしてしまった場合は即資金繰りが悪化します。
資金繰りが悪化した場合は、
長期の借入への変換、
遊休資産の売却、
社長個人からの借入 を行い早急に改善する必要があります。
会社の人事と同じく資金投下も適材適所です。