交際費とすべき金額はいくらか?~観光地で会議をした場合~

観光地で会議をした時、交際費とすべき金額をどのように処理するのか考えてみましょう。

X社の販売代理店は全国展開しています。新商品の説明会を主とした営業会議を開くことになりました。せっかく集まるのなら観光地の方が喜ばれるだとうということで、観光地のホテルで初日の夕方2時間程度実施し、翌日はゴルフ大会、翌々日は1日の観光を実施しました。なお、総費用は180万円で、その内訳は次の通りでした。

  • 現地までの交通費・宿泊代   100万円
  • 営業会議代            10万円
  • ゴルフ・観光代          70万円

X社は総費用180万円のうち、ゴルフ・観光代70万円を交際費として処理しました。

調査官の指摘

ゴルフ・観光代70万円→交際費は当然!

しかし、

交通費・宿泊代100万円は、接待・慰労と会議、双方に要した費用であり、この中にも接待・慰労に要した費用が含まれます。

よって、交通費・宿泊代100万円のうち80万円(総日数2日半のうちの2日分)交際費とすべき!!

会社の言い訳

交通費・宿泊代は、仮に会議のみを実施したとしても発生する費用ですので、交際費には該当しないのではないか。

☆★☆★税務判断のポイント☆★☆★

調査官の指摘、会社の言い訳、双方とも誤りです。

日程から見て、観光地での営業会議の主たる目的は、代理店の接待・慰労であり、2時間程度の営業会議では、会議としての実体があるとは認められません。よって、総費用180万円のうち、営業会議代10万円を除いた金額170万円を交際費として処理すべきです。

特に、交通費・宿泊代がどちらに含まれるかという点がよく問題になります。今回の場合は、現地で行った会議に実体があるかどうかが判断基準になります。事実認定の問題もありますが、日程等からみると、観光地に代理店を集めた主たる理由は、代理店の接待・慰労であると思われ、製品説明を主とした2時間程度の会議では、会議としての実体がないと判断されます。

よって、まず、全体の費用を交際費とし、その中から会議に要した費用だけを差し引いて交際費の額を算定すべきでしょう。

反対に、主たる目的が会議であり会議の実体があると判断されるような場合は、まず全体の費用を会議費とし、その中から接待・慰労に要した費用だけを交際費の額として差し支えないでしょう。

☆★☆★税理士のアドバイス☆★☆★

今回のように、遠方での会議と接待・慰労等を実施した場合、調査の際、必ずその内容を検討されるので、請求書・領収書等はもちろん、案内状・日程表・参加者名簿・配布資料・会議の議事録は必ず保管しておきましょう。

杉浦経営会計事務所

税理士法人

杉浦経営会計事務所

営業時間
8:30~21:00
(土日除く)
営業日
当社カレンダーによる

〒492-8139
愛知県稲沢市国府宮
神田町45番
電話 0587-23-3100
FAX   0587-23-2558

カウンター

サイトNo.9

2018.9.26